目立たない矯正
治療中の見た目が気になる方へ
患者さんのご要望を最大限に尊重しながら、きちんと治すための治療法を提案します。
「仕事上、矯正装置を着けられない」「装置が目立つのが気になる」「矯正していることを知られたくない」そんな悩みをお持ちの方は、お気軽にご相談ください。
歯となじむ、透明な装置と白色や金色のワイヤー
矯正治療といえば、ギラつく金属製の装置が思い浮かぶと思います。しかし、目立たない素材の物が次々と登場しています。中でも透明なセラミックや特殊プラスチックでできている装置は、白色や金色のワイヤーと組み合わせることで歯とよくなじみ、ぱっと見ただけでは気付かないほど目立ちにくいことが特徴です。
舌側矯正を考える前に、ご注意いただきたいこと
治療中、矯正装置やワイヤーが目立たない舌側矯正(リンガルブラケット矯正法)を希望する患者さんが増えてきました。もちろん当院でも、舌側矯正治療の用意はあります。
しかし、簡単な症例であれば舌側矯正など、どんな方法をとっても結果に大きな差はありませんが、難しい症例をより効果的に矯正する場合は治療手段を限定することなく、表側にも装置を着けて治療すべきと考えています。
舌側矯正をする前に
費用対効果は充分か、治療期間は延長するのか、1回の治療時間などよく見極めたうえで治療をご検討していただくことが大切です。
【舌側矯正のメリット】
- 矯正装置や付属器具が表に出ず目立たない
【舌側矯正のデメリット】
- 表側矯正に比べると装置が邪魔し、話す・食べるがやや困難になる
- 表側矯正よりも時間と料金がかかる傾向がある
- 難しい症例では充分な結果が出ない場合がある
重要なことは、舌側か表側かではなく、患者さんにとって何がベストかということです。当院では、患者さんに合わせたきちんと治す治療をしますので、まずは一度ご相談ください。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用
- 治療開始当初は矯正装置による不快感、痛み等があるものの、数日から1~2週間で慣れることが多いです。
- 歯の動き方には個人差があるため、想定した治療期間より延長する可能性があります。
- 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正歯科治療には患者さんの努力・協力が必要不可欠です。それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置の装着により歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まるため、丁寧なブラッシングや、定期的なメンテナンスが重要になります。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことで歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきが痩せて下がることがあります。
- ごくまれに歯が骨と癒着し、歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受け、壊死することがあります。
- 治療中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 歯を削ることで歯の形を修正したり、噛み合わせの微調整を行う可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外す際、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置を外した後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置を外した後、治療により変化した噛み合わせに合わせてかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやり直す可能性があります。
- 顎の成長発育により噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずの萌出などの影響で凸凹が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると噛み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になる場合があります。
- 前歯を後退させた治療後に、ほうれい線が深くなったり、口唇周囲の皺が目立つようになる可能性があります。
- 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。